中選挙区制 2012 12 16
私の持論は、中選挙区制です。
かつて小選挙区制度は理想のように言われましたが、
結果は、どうなったのか。
政治は、結果責任です。
中選挙区の時代よりも、明らかに、政治家が小粒になってしまった。
そういう結果が出たでしょう。
「私は、田中、三木、福田、大平、中曽根という政治家よりも優れている」
そういう政治家が、今の自民党や民主党に存在するでしょうか?
さらに、小選挙区制度を導入したことにより、
派閥の力は激減し、相対的に、党執行部の力は増大しました。
多くの議員は、党執行部の顔色を伺うだけの議員となってしまったのです。
そして、政治の低迷と、無気力が始まったのです。
確かに、派閥というシステムには、
弊害が多かったのですが、いい面もありました。
競争をして、お互いの政治力を磨いていたのです。
さらに、若手議員をじっくり育てていました。
その結果、政策通の議員が育ち、官僚を上回る知識を持った議員も多かったのです。
今は、若手議員に対して、
時間をかけて一人前の政治家にする雰囲気ではありません。
「政策通の議員が育っていない」と言っても過言ではありません。
今の小選挙区制度は、
インスタントラーメンのような「インスタント政治家」を大量生産しています。
小泉政権時代の「郵政民営化選挙」、
民主党が政権を取った「政権交代選挙」に、
そういう傾向が強かったと思います。
この二つの選挙では、粗製濫造型の議員が大量に誕生しました。